2012年3月26日月曜日

21oz Virtue Aero Bottle

平地の高速走行において最大の”壁”となって立ち塞がるのは、まさに空気の壁、空気抵抗です。

タイムトライアルや、トライスロンなどドラフティングのない単独走行ならば、その空気抵抗との戦いとも言えます。

それを減らすには、”前面投影面積”という前から見た面積を減らすこと、そして空気の流れを整え後方に引っ張るがごとく抵抗を増す乱流を減らす”整流効果”があります。

詳しくはこちらを参照するとわかりやすいでしょう。
http://www.specialized.com/ja/ja/bc/SBCWideGlobalPages.jsp?pageName=FOB_Aero


TTバイクではこの2つを徹底的に研究されていて、 それに装着するボトルなどにも気を配る必要があります。


これはIRONMAN70.3SINGAPOREで実際に使用したバイクです。

フレーム中央に目立つ存在の、ボトルは上記エアロ効果を最大限に考慮したものになっています。


写真では斜めに撮っていますが、前から見るとバイクのフロントフォークに完全に隠れて写らないからなのです。
それだけ前面投影面積にたいして完璧に設計されています。


横から見ても、空気の巻き込みが起こらないように後に流れていくような、滑らかで一体感がある設計で、ペダリングの脚の動きで起こる乱流も、整流して低減してくれるのではないかと期待させます。


このボトルとボトルケージを実際に使用すると、その際立った特殊感から、扱いづらい印象でしたが、実際は逆で、ケージのバイクへの装着は簡単ですし、ボトルの脱着、飲水も簡単です。

ケージは前後のスライド量が多くとれますので、ダウンチューブとシートチューブの隙間を埋めるようにセットすればOK、多くのフレームにも装着可能でしょう。

ボトルの脱着はノーマルボトル&ケージよりもはるかに簡単、ボトルのくぼみにパチっとケージの爪が引っかかるようなワンタッチ設計になっています。
レースでの高速走行のDHフォームでも何の気もせずに、すっとボトルがとって、飲んで、戻すことがスムーズに出来ました。

ボトルの脱着でバイクがフラフラ不安定になっては危ないですし、給水のために、いちいち身体をおこしていたら、空気の壁でブレーキを掛けているようなものなので、スピードを失ってしまいます。

DHフォームでも使いやすいボトルは、ぜひTTバイクを持っている方には使ってもらいたい、気軽なでも効果のある空気抵抗対策なのです。