2012年5月16日水曜日

Shiv Pro SRAM RED 2012

以前、S-Works SHIVの試乗インプレをアップしましたが、今回はSHIV PROのIRONMAN実戦使用しての感想です。


詳しい詳細は、ほぼS-Worksに準じますので、そちらも参考にしてみてください。


https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhO0HlFd_jxwci3xdFxHH8U6KUPM5c7QYpm9AcR-3odp-N0hDFbODnNYByEeS_adE4jgcuzT04xqpzZgwvk-fMrKvwWLTPFunZmNGbTQvIhCSNtc4iMQCjB7uxZRL10ObSQpVvFsg7WCQ/s640/blogger-image-1932793855.jpg

これがSHIV PROのIRONMANレース仕様です。

完成車そのままに、ホイールのみゼンティスMark1TTという決戦バトンホイールを履いています。

このホイールがバトンによる空気抵抗低減効果が素晴らしいのですが、代わりにノーマルディープよりも横風にはふられやすく、またその形状からかなり男前の剛性を誇り、路面からの突き上げも若干強めです。

それを踏まえての感想になりますが、SHIVの安定感と操作性により、ホイールのネガも完全に打ち消して、癖のない乗りこなし易い空力最高なバイクになっています。

空力といえば、ボトルはサドル後方の自分の影になる部分に配し、基本はSHIVの特徴である内蔵ハイドレーションを使って、給水を行いました。
フレーム三角内のボトルも、ペダリングの脚の乱流と相まって抵抗を生み出しますので、
今回は装着しませんでした。

エイドでもらうボトルの水を走行中に、注ぎ口からどくどく注ぐのですが、これが戦闘機の空中給油のようでテンションあがりました!分かる人にしか分からないかと思いますが。

そして、飲みやすさはもう説明するまでもないかと思います。
エアロフォームを保ったまま、手の小さな動きだけでいつでも飲みたい時に飲めるので、とても重宝しました。

バイク、ホイール、ライダーのフォーム維持、それが揃ってこそのエアロ効果であり、トライアスロンで重要なことです。



そして、フィッティングも今回十分に煮詰めたので、快適そのものでした。
局所的な疲労もないし、もちろん腰や背中にも、痛みも、凝りも、なく、ランにも快調にトランジッション出来ました。

基本的には、IRONMAN70.3シンガポールで90kmを走ったトランジッションの各ポジションと同じなるようにしてありますが、180kmのペースでも全く問題無いです。

BG FITメソッドで柔軟性を十分に考慮していますので、無理なく維持できるフォームに仕上がっているのです。
バーも強く握ることないですし、腰がブレることも無いですし、本当に走り易かったです。

腕、肩の負担はランに相当響きますからね。

脚に来ちゃうのは、ペース配分ではなく、フィットしているバイクであれば、それはペダリングスキルの問題です。。。




走りのほうは、エアロ効果、安定性、それはハッキリ言って、S-Worksそのまんまです。

軽さと剛性によるペダリングの反応性は、そのフィーリングはやはりS-Worksの素晴らしいキレとは違いますが、ペダリングパワーによって、あるいは巡航速度によってはコチラのほうが好ましいと思えるレベルです。

速度の伸び、加速性能や上りでのダンシングの伸びはやはりS-Worksですが、今回の平均時速、32km/hではほとんどが向い風、緩斜面の上り基調であってのことですが、この速度域での巡航でしたら全く遜色なく、ストレスを感じませんでした。

究極のS-Worksに対して、実用最高性能のPRO、という感じです。

安定性も剛性のさこそあれ、直線の下りで、最高速82km/hを出しても嫌なビビリ、挙動を示すこともなく、高い信頼性を置けます。
さすがに、前輪ホイールの受ける影響もあって自重気味には走りましたが。




乗り心地も、振動、微振動、ノイズもすくなく、バトンホイールでも長時間乗っていても、不快度は低かったです。
路面からの衝撃からくる疲労も少なかったです。

空気抵抗の低さと路面からの静けさ走行速度が体感的に低く感じてしまうこともありました!


USの荒れた表面の舗装でも、そうだったので、国内の路面でしたら、超スムーズライドを実現してくれるでしょう。

コーナリングもまるでロードバイクのように、前後輪荷重を保って、ねじれや神経質な挙動など不安を感じる要素なく、スムーズに曲がって行けます。

ロードバイク並の操縦安定性をもっているので、バイクコントロールがうまくなった感じさえしました。



総じて、SHIVの目指した性能はIRONMANで全てメリットとして、走りをサポートしてくれました。

初アイアンマンでスイムで大幅に出遅れ、完走もあわや、というところから、バイクパートで追い上げを可能として、ランでも、ダメージなく走りきり、結局日本人トップでのフィニッシュとなりましたので、バイクの恩恵がいかに大きいか、ということが分かります。

TTバイクは確かに乗りづらいものです、しかし”トライアスロン”バイクはトライアスロンのためのバイクですから、そのレースで乗りづらいなんてことはなく、バイクとランパートの疲労低減、結果的にトータルパフォーマンスアップに貢献してくれます。

是非皆さんも、SHIVをテストライドして、その一端を感じてくださいね~


2012年3月26日月曜日

21oz Virtue Aero Bottle

平地の高速走行において最大の”壁”となって立ち塞がるのは、まさに空気の壁、空気抵抗です。

タイムトライアルや、トライスロンなどドラフティングのない単独走行ならば、その空気抵抗との戦いとも言えます。

それを減らすには、”前面投影面積”という前から見た面積を減らすこと、そして空気の流れを整え後方に引っ張るがごとく抵抗を増す乱流を減らす”整流効果”があります。

詳しくはこちらを参照するとわかりやすいでしょう。
http://www.specialized.com/ja/ja/bc/SBCWideGlobalPages.jsp?pageName=FOB_Aero


TTバイクではこの2つを徹底的に研究されていて、 それに装着するボトルなどにも気を配る必要があります。


これはIRONMAN70.3SINGAPOREで実際に使用したバイクです。

フレーム中央に目立つ存在の、ボトルは上記エアロ効果を最大限に考慮したものになっています。


写真では斜めに撮っていますが、前から見るとバイクのフロントフォークに完全に隠れて写らないからなのです。
それだけ前面投影面積にたいして完璧に設計されています。


横から見ても、空気の巻き込みが起こらないように後に流れていくような、滑らかで一体感がある設計で、ペダリングの脚の動きで起こる乱流も、整流して低減してくれるのではないかと期待させます。


このボトルとボトルケージを実際に使用すると、その際立った特殊感から、扱いづらい印象でしたが、実際は逆で、ケージのバイクへの装着は簡単ですし、ボトルの脱着、飲水も簡単です。

ケージは前後のスライド量が多くとれますので、ダウンチューブとシートチューブの隙間を埋めるようにセットすればOK、多くのフレームにも装着可能でしょう。

ボトルの脱着はノーマルボトル&ケージよりもはるかに簡単、ボトルのくぼみにパチっとケージの爪が引っかかるようなワンタッチ設計になっています。
レースでの高速走行のDHフォームでも何の気もせずに、すっとボトルがとって、飲んで、戻すことがスムーズに出来ました。

ボトルの脱着でバイクがフラフラ不安定になっては危ないですし、給水のために、いちいち身体をおこしていたら、空気の壁でブレーキを掛けているようなものなので、スピードを失ってしまいます。

DHフォームでも使いやすいボトルは、ぜひTTバイクを持っている方には使ってもらいたい、気軽なでも効果のある空気抵抗対策なのです。



2012年1月21日土曜日

S-Works SHIV 2012


普段はこのようにトランジッションPRO2011でDHポジションライドをしている自分の視点による、
S-Works SHIV 2012の試乗インプレです(ちなみに僅かですがShiv2010も乗った経験もあります)。


そのポジションは柔軟性がある自分の場合、このように割と低い感じです。


Shivでは、それよりもやや前傾角の浅いポジションでのライドとなっています。


とはいえ、その性能は十分に感じることが出来ました。

まずは漕ぎ出して衝撃的なまでに走りが軽い、そしてスムーズです。最初の一踏みから回転を上げていくと、巡航速度へ滑らかにするするとスピードがのっていきます。

剛性が高い事は十分に感じ取れますが、それは決して足に力を跳ね返すような嫌な感じではなく、正確なペダリングを刻む為の微小なブレやタイムラグを排した、混じりっ気のないクリアなペダリングフィールで非常に気持ち良く感じます。


フレームがたわむ方向にわざとラフにペダリングしてもしっかりと受け止めてくれますし、綺麗なペダリングストロークで大きな力を掛けた時には、全て推進力になっていると感じられるようです。巡航速度をキープするのも非常に楽に感じます、上死点~3時までのパワーが立ちあがる瞬間のレスポンスの良さが速度、ギア比を軽い負荷に感じさせてくれます。

ヘッド、ダウンチューブ、BB周、チェーンステーと続くパワー伝達部の剛性が、ターマックなどからのフィードバックが活かされた高いものなのでしょう。


乗り心地、路面からの衝撃は見た目がガッチリとしたシートステーやフロントフォークとは相反して、すこぶる快適なものです。ザラッとした振動の感触、ゴツゴツ、カンカンとしたダイレクトな衝撃が想像以上に少なく、TTのShivとは明らかにカーボンの積層などを最適化して、トライアスロンのランに疲労を残さないように配慮したものになっているようです。


安定性もよくロードバイクから乗り替えても、ポジションにも寄りますが、違和感なくコントロールできると思います。バイクのディメンション、バランスがDHポジションで乗るトライアスロンに最適化されていることが伺えます。

低いDHポジションの前荷重、そしてバーパッドでのコントロール、ですからふらつきやすく、ふらついてしまっては、安心して高いケイデンスを保ち、大きなペダリングパワーを発揮することも出来ません。またふらつくというkとは緊張感を強いるということで、上半身の力みを生み出して、ランンへの負担にも繋がってしまいます。

空気抵抗低減と合わせて、安定性というのはとても大事な要素なのです。ジオメトリー表を見ると、ホイールベースがいわゆるUCI規定のTTバイクより長めに設定してあり、長時間の安定性を優先させていることが、数値的にも確認できます。

当日は横風も強かったのですが、思ったよりも振られることがなくて安心でした。横風の影響は車輪や、体の姿勢による要因が大きいものですが、とくに前輪の振られる=怖いという心理的な不安にはフォークの影響もあります。後輪よりも、荷重の少ない前輪は振られやすいとも言えますから、この安心感は心強いです。


安心感にはこのヘッド周りの剛性も貢献していると思います。上半身を預けて乗るDHポジションでは、その重さがバーパッドからベースバー、そしてヘッド周りへと掛かってきます。そのためここがガシッとしていないと、僅かな細かなたわみやヨレを感じて不安感に繋がります。

これらフレームの数値、剛性に関わることはしっかりとした自分に合ったサイズのバイクに乗ってこそ活かされます。日本人的にはXSからあるラインナップが嬉しいところ、小柄なアスリートも十分に恩恵をうけることが出来ます。



特徴的なフレーム内臓ハイドレーションシステムは今回は試乗だったので、使っていませんが、ボトルに伸ばしてとることに比べれば、簡単便利なのは明らかです。手を伸ばしてふらついたり、姿勢を変えてエアロ効果が減ってしまったり、と考えてしまうと、補水が面倒くさくなって、後々ランで脱水症状に陥ってしまったりします。また水を飲むのも面倒くさいと、補給食をとることも億劫になりがちです。積極的な水分とエネルギー補給のためにも、この補給システムはトライアスロンのトータルパフォーマンスアップを考えたときに、とても有効でしょう。


そして、トライアスロンバイクとしてはある意味最優先したいのは、自分のフォーム、ペース、距離にあった適切なポジションが構築できるということです!

身体の局所の疲労、痛みはバイクの各パーツが求められる場所にセットされていないことから起こりますので、まして制限されやすいDHポジションでは、負担が大きくなってしまいます。


このShivにアッセンブルされたエアロバーセットはとても大きな調整幅を、的確に細かく求めるままにセッティングできます。


ベースハンドルの位置を前後に、エクステンションバーの前後左右位置、バーパッドの前後左右、そして角度、と思いのままです。エクステンションバー&パッドの高さはブロックを増減して調整しますが、その範囲がとても広いです。


ステムの高さもブロック積み替えで変えられます、上記と合わせると高さ方向は10cm以上の調整幅を持っています。また、ステムに沿う形でエアロパーツも用意されていますので、エアロ効果も犠牲にしません。これらの調整幅により、身体の柔軟性に無理なく、ペダリングに影響のでない、前傾角度でDHポジションをセッティングできます。


サドルポジションも、シートポストを前後に入れ替えることで、サドルの前後位置を大幅な前乗からロードバイクポジションまで設定できます。ポストは高さの調整も簡単なオーソドックスなスタイルです。ポジションの出しやすさに徹底的にこだわった結果です。

サドルは前傾姿勢で骨盤の安定が高いローミンEVO、パッドが柔らかいサドルではありませんがその形状からセッティングが決まると圧迫がすくなく、長時間を一定の位置に保って乗っても快適なサドルです。


前後ブレーキ周りは専用品ながらも、セッティング、メンテナンスガスがしやすい造りになっています。ハンドル&ヘッド周りも同様に、ボルトにアクセスしやすいすく出来ています。これは遠征のパッキング、再アッセンブル、そして調整が必須となるトライアスロンのために簡単にいじれることが重要であることからの、配慮だと思われます。

いくらエアロを追求して、内装や特別なブレーキを使ったとしても、プロにメカニックが帯同しない遠征先で、組み立てられなかったり、整備不良となってしまっては、どんな高価な機材も錆び付いた名刀に落ちぶれてしまいます。



まとめますと、バイク性能は、アイアンマンチャンピオンのバイクラップ記録が示す通り、世界最高です。高い剛性を感じますが、それは硬さではなく、走りの軽さとして、反応の速さとして、生きています。路面の衝撃も十分にいなしてくれているのがスゴイところ。

また、バイクの操作性、安定性もどちらも極めて高くロードバイクのような走りやすさといったら言い過ぎかもしれませんが、とにかく気持良く走らせることが出来ます。

誰にでも、見合ったポジションにセッティングできるのでパフォーマンスを存分に発揮できる、安心して乗りこなせる超高性能トライアスロンバイクだと言えます。



2011年11月25日金曜日

CruX Comp Disc

野辺山高原シクロクロスそのために乗り始めたシクロクロスバイクはこちら
「クラックス コンプ ディスク」です。


この実車はサンプルのスラムエイペックス仕様で、日本での仕様はシマノ ティアグラ 10速 となります。


ドロ、落車など、バイク及びパーツの消耗のあるシクロクロスでは入手が容易いシマノパーツが嬉しいところですね。今回はその差異のない共通部分、といっっても変速のみですが、を中心に基礎的な解説していきます。


こちら、レギュレーション改正で使用可能となったディスクブレーキを早速スペックインしています。ブレーキ自体に圧倒的な制動力を求めるわけではありませんが、泥や水分がリムやシューに付着すると、タッチが安定せずに、コーナリング進入時のブレーキングが乱れて、コントロールが難しくなり、結果的にコーナリングのスピードが落ちてしまいます。ディスクブレーキであればその効きは安定していますので、確実なブレーキングでコーナリングを開始できるので、安心確実に、そして速くコーナーを立ち上がれのがる大きなメリットになりますね。


そして、実用上はこちらのほうがメリットが高いであろう、このクリアランスの大きさ!

マッドが常にありえるシクロクロスでは、泥づまりがここカンチブレーキ周辺に起こります。ワイヤーの千鳥などに草も絡まってしまっては、そこに泥が山積みになり、しまいにはホイールが回らなくなることもありえます。そして、その滞積した泥の重量のなんと重たいことか!ディスクブレーキにする重量増を遥かに越えるほどの重さになることもあり得るのです。

こにフォークは、ディスクブレーキの応力負担にも対応したしっかりとした肩をしていて、ブレーキでのビビリやヨレ等、オンロードでのハードブレーキでも微塵も感じさせません。カンチであれば全くオーバースペックとも思える信頼感です。その堅牢さのままに大きなクリアランスを確保しているので、太めのタイヤを履いても泥がつまらぬようになっているのが最高です!

そして、肝心の走行性能も、路面の情報は分かりやすく伝えてきてくれて、路面状況、タイヤのグリプやヨレ具合も、手に取るように分かります。そのうえ、振動吸収もさすがカーボンの特性か、昔のカチコチでガツンガツンくる感じはまるでなく、固めのリムとスポークであるディスク仕様ではありますが、荒れた路面でも細かな振動やストレスなく走れます。路面追従性もよく、コーナーでも前輪が粘ってくれる感じすらします。


その走行感、グリップにはこのタイヤ性能も大きそうです。
トリガー という新しいクロスタイヤです。

この仕様では、スポーツという普及グレードなのですが、トレッドパターンが良く、マッドでも、砂利でも、かわいた砂地でも、あるいは草地でも、トラクション、ブレーキング、そしてコーナリングも良好でした。

実際には5.0気圧でのマッド仕様でも、当然滑りやすいですが、それでも走りをコントロールしやすかったのはトレッドパターンの秀逸さでしょうか。


3.5~3.8気圧程度まで落とすと、そのグリップはそうとう高まります。サイドグリップも、グリっとしたグリップ感が、グリグリグリっと粘ってくれますので、コーナーでもからない安心してリーンインでもアウトでも、前輪荷重でもリア加重でも安心して曲がれます。

この トリガー はチューブラータイヤもラインナップしています。レースで考えるならば、このタイヤをオールコンディションで履いておけば間違いないでしょう。スペアに、ドライやマッドを履いて使い回しておけば、張り替えるためも減らせますし。


ハンドルもしシクロクロス専用設計のものが奢られています。短いリーチは当然のこと、ブラケットをややしゃくりあげても大丈夫な浅いドロップとなめらかなアールはオフロードでのコントロール性を十分に高めてくれます。

そのうえバーテープもマッドとレインに強い、耐候性のある素材を使用していることも流石の一言。洗車のしやすさもそうですが、泥がのっても濡れてもハンドルグリップが滑りづらくて強く握らなくて済むのでコントロールしやすいです。


サドルはMTBで定評と実績のあるオフロードでの定番、フェノム。前輪荷重、後輪荷重と前後にボディコントロールをするクロスでは、動きやすいこのサドルが重宝します。大腿やレーパンが引っかかりにくいカドを削ぎ落した設計であることも、前後に加えて上下の動きがしやすいです。


クランプは泥でもOKな、ロードよりも堅牢なものを使用しています、細かなところまで抜かりはありません。


そして走りの肝となるギア比は、46/36Tと扱いやすい設定になっています。
これにコースに応じてリアカセットを変えられたらベストですね。


OS30採用によりペダリングに関わるセクションは剛性十分で、やわだなと感じることは微塵もないでしょう。クランクはロードと同じ長さに設定されています。

ペダルは自分が長年愛用しているクランクブラザースのエッグビーターを装着、ドロづまりに対して最強であり、キャッチアンドリリースも最高に簡単、そしてペア174gと大手メーカーのペダルの約半分と超軽量でもあります!

11(イレブン)というモデルに進化してから軸周りの耐久性も上がっていますので、メンテナンスの頻度も大幅に減っています。というよりもほぼノーメンテに近いかもしれません。


リアのディスクブレーキ部も、補強がされていて、カチッとしたタッチを保ってくれます。そのうえリアの反応性もよく、OSBBと相まって加速がとてもシャキシャキして気持ちがいいです。突き上げもアルミという先入観からは信じられないほどに、マイルドでレースであれば不快と感じるレベルでは無いです。それよりもトラクションの良さと、あとはボディアクションにたいする反応の良さが、レースでは大きな武器になると思います。


リアのくりラランスもシートスーにカンチブレーキが無いので、このとおりスカスカで泥づまりの心配は皆無です。


写真ではみづらいですが、シートステーブリッジの位置や、チェーンステーには潰しがはいっていて、リアタイヤとのクリアランスも十分確保、もっと太いタイヤもいけます。

これならばマッドなレースをウキウキ楽しみにしてしまいます、なにせ自分だけ泥づまりから解放されて、軽い走りが約束されているのですから。代車を用意できない、プライベーターには一つの選択肢となり得るでしょう。さらに軽量なパーツのリリースを心待ちにしたいところですね。


フレームに目をやると、内臓のワイヤーラインがシンプルな造詣を引き立てます。それに見合うようなデザイン、カラーリングもとても良い感じ、とても気に入っています。その内臓ワイヤーラインはフルアウターもであり、シクロクロスではマッドでの変速性能の確保と、メンテナンス頻度を少なく保つという大きなメリットを提供しているのです。


ヘッドもテーパータイプで高い剛性であり、路面の突き上げ、前輪への加重抜重でのアクションにもキレの良い反応を発揮してくれます。ギャップの通過に対する安心感もかなり高いです。


トップチューブはヘッド周りの剛性確保から、ライダーへのストレス低減のために振動吸収性を高める扁平加工へとそれはもう文章では表せないほどの複雑な加工が施されています。そのうえ、クロスでの重要なポイントとなる、シケインを越える際のトップをもっての握りやすさ、さらに肩を入れての担ぎさすさも重要視してあります!

乗ってよし、もってよし、担いでよし、なのです。


これら細部に渡る、シクロクロスの特性を完全に昇華せたバイク設計は、乗ってみるとたしかにオフロードでの扱いやすさ、前後、左右へのバイクコントロールのしやすさに強く感じることが出来ます。とりわけ、上下への加重抜重への反応の良さは、オフロードを走る上での非常に重要なファクターであり、このクラックスはその機敏性が際立っています。ギャップ通過時の抜重やホップのしやすさはMTBよりもダイレクトで良いのではないかと思ってしまうほどです!

もちろんコーナリングでの扱いも確実で、リーンイン、ウイズ、アウト、のコーナリングフォームを、前輪荷重、中心荷重、後輪荷重、という配分にコントロールし、それらのどの組み合わせでのコーナリングでも確かな手応えと反応できっちり曲ってくれます。

コーナリングマシンといってもいいかもしれないほどに楽しいです!もちろん言うまでもなく、真っ直ぐ走るための安定性や路面追従性は確保していて、シクロクロスというレーススタイルには最高のバイクでしょう。なにせ、この性能が非常に廉価に手に入るのですから、フレームから組み上げたり、スペアバイクを用意したりするにも、とても心強い。シクロクロスでの耐久性を十分に確保することから、無理に軽量化にはしってはいませんが、それでも十分に軽いバイクに仕上がります。


以前は、シクロクロスのレースをシクロクロス”ミーティング”と称して、冬場のサイクリストの社交場、ロードレーサー、MTBレーサー、ファンサイクリストと多種多様な人が集まり、同じコースをもがいていました。

そこに行く冬の週末が待ち遠しくなるバイクです。


2011年10月14日金曜日

MTB 29er レポート

大径ホイールの特性を活かした走り方、
ライディングパターンに変えること

29と26の違いは、まさにホイールの大径化という物理的な変化であり、走行の変化もその影響を強く受けます。
そのため、ライダーの走り方も(ポジションではなく)、スピードを得る、コントロールする、ことに対応が必要となります。


慣性を利用した運動エネルギーの獲得のために、俊敏な加速が求められる



大径ホイールのメリットである慣性(ホイールが回り続けようとする作用)を利用した運動エネルギー(推進力)を模式的に表すと、このようなイメージになります。
26(青ライン)がホイール回転数に応じ、バイクの推進力である運動エネルギーが等比とします。
29(赤ライン)は、停止時から立ち上がっていく時に、26よりも慣性が弱く回りづらい状態にありますが、回転が上がれが上がるほどに、慣性利用による運動エネルギーは大きくなり、ある一定の回転数を超えると、高いスピードを得やすくなります。高速域でもバイクが跳ねずに路面の細かい凸凹を乗り越え路面接地を一定にしてくれる効果と相まって、 回転が回転を生むかのごとく、より回しやすく、よりそれを持続しやすくなるのです。


これが、ホイール大径化の最大のメリットとも言える特性です。
この特性をメリットして使いこなす乗り方を、ライダーがしなければ、そのメリットを得ることは出来ません。つまり、ゆっくりと走っていては、このメリット、慣性の利用は絵に描いた餅となります。


では、どのように走れば活かせるのか?      
              



慣性利用の活かせる分岐点、しきい値、赤いゾーンまでに素早く、しっかりと加速させることが重要です。
そうすることでオレンジのゾーンの高い運動エネルギーを獲得し、速い巡航というメリットを最大に享受することが出来るのです。
青いゾーンでの低回転でモタモタしてはいけません。
26ならば、頑張れば頑張っただけのスピードになりますが、29ならばしきい値を超えるところまでより頑張って加速させてしまえれば、それの先は、楽に、より高いスピードを得ることが出来るのです。

これを実践するために、コーナの立ち上がり、セクションの通過後など、速度、ホイール回転が落ちたときに、しっかりと加速をさせていきます。つまり、まったりと一定で走るのではなく、より俊敏に、立ち上がりの加速を、回転が上がるまでに、一気に行わなければなりません。
そのためにはフィジカルとしてのペダリングパワー、10~30秒のパワーを高め、何度も繰り返しできる特性を獲得する必要があります。

加速をする際のパワーは、ケイデンスxトルク では、ケイデンスを高めて一気にパワーを高めていくことは言うまでもありません。踏み込み、でモタモタとしていては加速になりません。
トルクで維持しいくよりも、ホイールを回せるように一気にケイデンスを上げてパワーを高めていくスタイルが向いています。

また、加速のための大きなパワーを掛けるにはダンシングが向いています。このダンシングも、29では、接地面の長さによる安定しているので、非常に行いやすいです。オフロードでの26はもとより、舗装路でのロードバイクのダンシング以上に行いやすいです。ホイールが不安定に振られない、切り込まない、直進しようと働くのに加えて、トラクションが非常にかかります。そこで、ボディポジションは、タイヤトラクションを気にせず、後に残さずしっかりとダウンストロークのペダルに乗せられ、高いパワーを掛けることができます。また車体の安定とあいまって、高いパワー発揮の前傾姿勢もしやすくのもダンシングに有利です。このように相乗効果が見込める、ダンシングを積極的に活用していくようしていきます。

上りも全く同様であり、一定回転、速度まで、一気に頑張ってあげてしまうと良いでしょう。そうすると、その後の巡航局面で、同じ努力をしていても、あるいは脚を回しているだけで、楽に高く速度を維持できます。

慣性、勢いを維持できれば、トラクションがかかり、ギャップ走破性の高い、29は上りでも有利だといえます。しかし、 ゆっくりとした一定で、慣性利用に満たない遅い走りの場合は、質量的にも、重く感じてしまうかもしれません。


そして、これらをペダリング、パワー、速度にあった、ギア比の適正化も図るべきで、26よりも軽いギア比はもとより、自分自身によりあったギア比の獲得が必要でしょう。

©UP PLAIN 

下りの勢い、慣性が利用できる上り返しは、まさに、回転が上がった状態で上りに入っていけるので、29のメリットが体感しやすいです。ライダーが加速のためのペダリングパワーをかけていた状態が、自然と生じています。
その回転を殺さぬように、下りでの素早いブレーキのリリースと共に、ダンシングを利用しながら、なるべく回転と速度を維持するように、26よりも長い距離を粘ってあげるようにします。そうすれば、アッという間に上りきれていることでしょう。

これらペダリングセクションの走り方は、ロードレースの走り方と似ています。速度を生かして乗る、路面トラクションを気にしないでパワーを掛けやすいダンシングを多用します。

しかし、MTBにおけるコースのめまぐるしい変化は、上り返し、加速後の高速巡航に到達しても、瞬時にまたギャップ、コーナーで減速、そして、シフトダウンを要求されることが多くあります。そういった短い区間での高速対応には、シフトアップでギア比を合わせてケイデンスを一定に保つことが出来ないので、あるギア比で、ケイデンスを高めて対応する局面があります。その到達ケイデンスは、足が勝手に回るような高回転、100rpmを越えて回すこともあります。アップダウンが連続するようなコースではこういった状況は多くなり、平均ケイデンスが上がります。
26ならば路面抵抗に負けないトルクとパワーの出しやすいケイデンス、70~85rpmを常用していましたが、29では880~100rpmになるようであり、その面でもロードバイクと同様になります。

慣性を活かした走りには、加速性と高いケイデンスが向いていますので、脚を高速回転しつづけるロードバイクと同じクランク長の方が、より走りやすいのでは、と考えています。

ちなみに自分の場合は、身長175cm,股下83cm、サドル高72cm、ロードでは172.5mm、MTBでは175mmを使用しています。。29でも現在は175mmです。ロードよりも常用ケイデンスの低いMTBでは、路面抵抗に負けないトルクを出すために、2,5~5mmほどと僅かに長いクランクを用いることが多いです。しかし、加速のためと、慣性利用で、高ケイデンスになることの多い、29では同一になる可能性を秘めています。
特に小刻みなアップダウン、タイトなコース、加速、減速、の多いXCではその傾向が顕著となるでしょう。逆にマイペース一定で、大きなアップダウン的なコースの王滝のような場合は、その人それぞれのケイデンス域に応じて、従来通りロードよりも長くてもよいと思われます。


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ホイール慣性が仇となる
コーナリング ブレーキング


大径化による回転慣性の増大は、直進時には、重厚速度の向上、そしてバイクの安定という効果をもたらします。
しかし、そのメリットは、コーナーでは、デメリットとなります。コーナリングとは、ライダーの重心を内側に移しバイクを曲がる方向に傾けること、直進で安定しているホイールの”安定を崩し”内外に倒さなければ曲がらないのですが、それに必要な力が直進安定の大きな29の場合は、26のそれよりも大きく必要になります。大径化をすると、バイクが曲がりづらくなるのです。

そのため、コーナー進入では、よりしっかりとバイクを傾ける必要がでてきます。まして29の特性として慣性で高速走行がしやすいのだから、速い速度に対応した素早く大きくコーナリング動作に、瞬間的にクイッと反応してもらわなければ、コーナリングを安心して速く通過することが出来ません。
より強く減速して、曲がらないホイールの速度に合わせるか、あるいは、外に膨らみオーバーランしてしまう、といって可能性が出てきます。

そのコーナリングでのデメリットを解消するには、フレーム&フォークの設計でその特性を打ち消す必要があります。フォークの先端でハンドリングを良くするという手法は歓迎できます。これにより、ハンドリングが機敏な感じがすることが出来ます。しかし、絶対的な曲がりやすさ、傾けやすさは、先端の数mmよりも、全体の長さ、ホイールベースでの影響が大きく、とくに自分を中心とした重心、それを内側に傾けたときにMTB全体がどれだけ着いてくるか、というフロントセンターが支配的に影響します。

フロントセンター(BBから前輪軸までの距離)=ホイールベース-リアセンター(チェーンステー)と見ることが出来ます。
大柄なライダーであれば、長いフロントセンターでも、自分にフロントホイールは近くなるので、曲げやすいかもしれません。しかし小柄なライダーでは、相対的に遠くなりますので、曲げやすいフロントフォークでもそれを遠くにおいて傾けなければならないので、やはり、曲がりづらくなります。フロントセンターが短かく作られた29は小柄な人でも曲がりにくさを、感覚だけではなく、低速~高速域で実際に、物理的に曲がりやすくしてくれます。

ペダルに置いたシューズの先端が、ハンドルを切ったときにホイールと当たらないように最低限のクリアランスは確保してこと、トップチューブは適切なライディングフォームのために長さを確保してあること、これとフロントセンターの両立には、ヘッド角が立っていることも必要なポイントとなります。

そして、何と言っても、ホイールの大きさ、前後の長さが、前後で倍に長くなるわけですから、それをコンパクトにまとめたほうが、スイッチバックや、狭い木と木の間を抜けながら曲がるシングルトラックなど細かい取り回しは絶対的に有利なのは言うまでもないでしょう。

さらに大径化の慣性の強さは、傾けて侵入したコーナー途中でも、ホイール自身が立ち上がり、直進しようとするように働きます。コーナリング中に、バイクが起き上がる挙動を示し、傾きを維持するために、その力を押し返さなければなりません。さもなければ、バイクのコーナリング半径が大きくなり、コーナー途中でアウトに膨らみ始めてしまい減速対応し出口で失速、となりかねません。それに対応してホイール=バイクが立ち上がるとき、ハンドルでその傾きを保持、力を押し返すような動作が生まれます。




図のように、バイクを立ち上がらせる力は、ステムを支点として、ハンドルを起こすように働きますので、テコの原理によりハンドルは幅が広い方が有利になり、立ち上がる力を容易に押し返ししやすくなります。

この釣り合いさえ上手く取れれば、タイヤの接地面が長いというメリットは、コーナリングでも活かされるのでグリップの増大を得て、安定した速いコーナリングも可能となります。

コーナリングの前に必ずしなければならないスピードコントロール=ブレーキング、大径化されたホイールには、ブレーキもまた、大径化、強い制動力が必要になります。
高いスピードでの巡航がされるということは、コーナリングへの進入に際してより大幅な減速をしなければならなくなるということです。またその際にも前へ前へと慣性が働くので、ブレーキにはよりパワーが求められるのです。また、上記コーナリングのコントロールが出来る速度まで調整しやすいこともブレーキにとって大切な要素です。
タイヤのグリップは高いので、制動力が伝わりやすい、のは29のメリットでもあるので、よりストッピングパワーの高く、コントローラブルなブレーキを装備することが望ましくなるでしょう。

下り全般で言えば、慣性と細かなギャップを乗り越え路面を常に追従してくれることで、スピードが容易に上がります。これは29の真骨頂とも言えるメリットです。
しかし、サスペンションは、このメリットを活かし、また重量低減やライディングフォームとの関係で、ショートストロークでバランスさせています。逆に言えば、ロングストロークのサスペンションが採用しづらいとうデメリットが29にはあリます。
そのため、ロングストロークサスペンションでないと、大きなジャンプ、ドロップオフなどではボトムアウトの可能性がある、下り系には26のほうが現状では、有利でしょう。



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高速走行に対応する素早い操作性


ここまでのメリット&デメリットへのライダーの対応として、加速の重要性、コーナリング性能の維持が重要となる。つまり、26のように乗れる29バイクが、より良い走りをライダーに提供してくれます。


これを実現するには、大径化されたホイールをコンパクトにフレームに設置して、ライダーのライディングフォーム、ボディポジションには影響を与えないこと、これを実現するフレーム設計、ディメンションであることが必須です。

加速のためには、軽量性、とくにホイールの軽量化が重要ですが、加えて、ペダリングパワーの伝達と、その出足、反応のために、短いチェーンステーが望ましいです。


そして、コーナリングでも述べたように、短いフロントセンターも大事です。短いチェーンステー+短いフロントセンター=短いホイールベース、これが29バイクを選ぶときの極めて重要なポイントとなります。



それらはカタログで見ることの出来るフレームディメンション(ジオメトリー)と、試乗した時の印象で判断することが出来ます。

クイックにはなりすぎない自然な舵角で、29の立ちやすい特性と相殺していること、軽く気持ち良いハンドリング、シャープな加速を体感できるでしょう。

もし、実現していない場合、重い、怠いハンドリングで29のもつスローな特性を助長し、安定した直進安定性は感じられるものの、加速性でもたつくことがネガティブに感じられてしまうはずです。

大きなホイールが産み出す、安定性のある挙動を、慣性が後押しする高いスピードを、扱いやすくコントロールしてライダーが乗りこなすには、その特性に負けないほどの素早く切れの良い操作性が必要なのです。また、高いスピードでのバイクの挙動を安定させるため、高いコーナリングスピードに応じて大きく傾くためには、やはりハンドルが広いことも有利になります。



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大径化メリットを活かしデメリットを抑え、
ライダーの狙い通りに乗りこなしやすい29

ホイール大径化の持つメリットを理解して、それを活かすためのフレームディメンションにすることが必要ですが、同時にライダーが26バイクと変わらずに、基本通り中立で適切なフォームで乗車できることもまた重要です。
ホイールが大きくなる以上、バイク全体、とりわけフレームが大きくなることは仕方がない、ということで設計されていていると、大柄なライダーならば乗りこなせる、長いホイールベース、高いハンドル位置となり、小柄なライダーには乗りづらいものがあります。
BBハイトが低く、それでも相対的にハンドル位置を低く出来るように、短いヘッドチューブ、そして適切なトップチューブ長、更に小柄な方には足つき性も大事なポイントとなります。


サスペンションストロークは、ホイール+タイヤで40mmくらい高い位置にフォークのクラウンのを上げ、ひいてはハンドル位置を高くしてしまうので、100mmフォークから10~20mm短いストロークにし、さらにヘッドチューブ長も30mm程度、26よりも短いことが望ましいといえます。

ホイールは直径の大きなタイヤ、リム、そしてスポークも長くなるのでその分の質量が増え、同じグレードならば重くなりますし、フレームも、チェーンステーと、フォークの肩下は長くする必要があるので、それだけ重くなります。
ですから、いかにこれを軽く仕上げられるかということもデメリット相殺に考えなければなりません。


大径ホイールということが走りに多大な影響を及ぼしますでの、その物理的な影響はとても大きく、軽量で高性能ホイールは、そのまま高性能な走りに直結します。
加速性にとって軽さは重要であり、重いホイールだと加速、出足が鈍く重い走りになります。

ホイールの適度な硬さもコーナリングに重要です。スポークが長いのでたわみ易いので硬さが重要となりますが、計算されたたわみも活かして路面追従性を上げるというのもホイールの善し悪しを決める要素になり得ます。


あわせてタイヤ性能も重要です。まずタイヤそれぞれの性能もさることながら、26インチと29インチという違いからタイヤに求められる性能に大きな違いがあります。
タイヤの接地面が立てに長くなることで得られるトラクションアップによって、ノブの低いタイヤでも、接地面積により摩擦、グリップを稼ぐことができます。路面状況に応じた26インチとの比較では、29インチはひとつコンディションがよいレンジのタイヤを使うことが出来ます。
ノブの低いタイヤは、29インチのもつ慣性が大きくなる効果と相乗効果で、高速度域での巡航を可能とします。
そして、ホイールに対して相対的に低くなるライダーの重心位置はタイヤの接地増大による安定性と相まって、ダンシングがロードバイクと同じような感覚でスムーズに行えます。これによりノブの低いタイヤの転がり性能が更に活きて、高い加速性を持つことも出来ます。
これらの特性を理解して… とりわけ接地面積の増大という全てを好転させる大きなメリットを享受するためには、タイヤの低圧使用が前提となります。
エアボリュームと耐パンク性が29インチタイヤに求められる基本性能となり、次に低いノブでグリップを稼げるパターンとなります。そして、タイヤ(ホイールもですが)が大きくなることで重さが増すというデメリットもありますので、なるべく軽量なタイヤを選びたくもなります。



ギア比は26よりも軽いギアの組み合わせになっていることが26のところ、29ならば“38x24”というように小さいチェーンリングを組み合わせる必要があります。これにより、絶対的なローギアの確保や、アウターで走れるコース箇所の増加、そして加速に適したギアを選びやすくなり、ホイールの大径化による重すぎるギア、になることを防ぐことが出来ます。
このように、大径化されたホイールのメリットをいかしてデメリットを打ち消すためには、機材の各部に渡る設計とセッティング煮詰め直しと、ライダーの走りのマネジメントを変えてる必要がありますが、
その見返りに高いスピードと安定性を得ることが出来ます。レースやイベント参加を考えるならば、これ以上の優位性はありません。ぜひ、ここまでの要素、加速と俊敏な操作性重視のコンパクトな29バイクを自信を持って選んで欲しいと思います。

また、ツーリング的にゆっくりとマイペースで走ったり、一 般的なエントリーレベルのライダーには、高いスピードということは求めないかもしれませんが、29バイクのもつ、ギャップ走破、登りのトラクション、穏やかなハンドリング、これらによりコントロールを失いづらく、バイクに安定して乗り続けやすい、という観点からオススメできます。ホイールベースが大きく安定志向のバイクでしたら、とてもマッチするはずです。

いずれもカタログでチェックしてみて、そして実際の試乗の機会に体感をしてみてください。




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MTB富士サマーキャンプ


とても楽しいMTBイベントでした、
女子力アップした皆さんも多く来てくださいましたし、
シングルスピードな皆さんの明らかにそれと分かるファンキーさ、
かと思えばエリートクラスの本格派も走るという、
誰が出ても楽しめてしまう、そんなイベントでした。
しかし、自分が一番楽しんでしまった、という自負があります。


それはこのニューバイク、2012スタンプジャンパーKTエキスパートカーボン29
のシェイクダウンだからです!


その走りは、乗りやすい、速い、楽しい! 


8Hエンデューロでイベントinイベントをやったりしながらでしたが、走る時たびにワクワクしましたよ。


速く走る楽しさを十二分に感じさせてくれる、極めてレーシーなバイクなのに、
とにかく乗りやすい!
29バイクにある、ホイールベースが長くダルな印象、ハンドルポジションが
合わないなどということもなく、プロ現役時代と同じく、Lサイズのバイクに乗っても、扱い易いことこの上なし。


またレースでたい!と思わせるほどの魅力を持ったバイクです。