昨年のUSA展示会でこれは!と目に留まりとても気になっていたSPECIALIZEDでの最高峰トライアスロンシューズ、”Sワークス トライヴェント”が日本でも2012年7月デビューしています。
メンズトライアスロンシューズ > S-WORKS TRIVENT
従来のトライヴェント エキスパートを履いてきたうえでの、インプレになります。
このエキスパート自体も、人気のBGロードシューズと同様のボデイジオメトリー技術が使われていますので、しっかりと足裏アライメントに沿ったサポートを果たしてくれて、ペダリングには何ら違和感なく、しっかりと高いパワーを長時間伝達してくれます。
自分ではIRONMAN70.3ではアベレージ40km/hの走りから、IRONMANでの5時間超のライドでも、
脚の負担とトラブルなく走りきっている信頼のおけるシューズです。
ただし、通常のロードバイクライドではSワークスロードを履いているので、そのフィット感には
及ばないことは感じていました。
それでも、トライアスロン特有のニーズ、履き脱ぎのしやすさ、濡れた足で履くことの通気性の良さ、などを確保しなければならないのですから、それも致し方無いとも思っていました。
このSワークス トライヴェントを履くまでは。
パッケージから覗くそのアッパーは光沢があり赤く輝いていて、とてもレーシーです。
履くだけでテンションが上ります。
実際に足を入れてみると、スリッパのようにすっと簡単に入り、その後、BOAダイアルでしめていくと、踵と連動して、甲の上部が一緒に均一にしまり、まるでテーピングでヒールロックをしたかのような安定感があります。
ペダリングしてみると、その安定感がはっきりと動きの安定につながり、よほどラフなペダリングでない限り、極めてカッチリとした感触が得られます。
それには、ソールがSワークスロード2012と同一であることも貢献しています。
シューズにはベロがないので、その部分のホールド性はないように感じますが、トライアスロンだからスイムで足がふやけることを恐れずにジャストサイズを選び、ベロクロストラップで事前にしっかりと足幅にあわせておけば、トライアスロンレースで起こるようなダンシングではまず問題のない十分なフィットが得られます
(ロードレースのようなゴールスプリントをするとブレを感じるかもしれませんが、トライアスロンでは起こりえませんからね)。
裸足で履くことが前提ですから、肌に対しても考慮されていて、足首周り、踵、甲に接する部分にはソフトパッドを配して、表面保護と当たりを防ぎながらも、密着性を高めることでホールド性も高めています。
甲から前足部にかけてはメッシュで作られていて、暑さ対策とともに、水の抜けと乾きを最大限に引き出しています。
ペダリングで多少不安定感がある場合は、足裏にあったフットベッドをあわせて使えば、パワフルなペダリングでもブレずにしっかりとパワーが伝達できることでしょう。
そして、このペダリングのしやすさに加えて、最大の特徴となるのはそのトランジッションでの、履き脱ぎのしやすさです。
ペダルにシューズをはめてゴムで位置決めしておき、乗り出しの一歩目からスッと足を入れて漕ぎ出せます。
シューズの上に足を載せ漕ぎ出し、不安定なまま足を入れなおして、ベロクロやバックルを締めるというのは、よほどバイクのコントロールに自信がなければ、転倒の危険性が高いので誰にでもオススメできるものではありません。
しかし、このシューズで事前に練習をしておけば、多くの方が安全に、そのうえ素早くトランジッションを出来るようになれるはずです。
自分も実際に何回も練習で履いていますが、痛みもなく、ペダリングフィールもとてもいいですし、ソフトでとても良い履き心地です。
KONAで実戦投入が楽しみです。
バイクでのタイムアップを狙う、バイクのペダリングにこだわりのあるアスリートならば選んでもらっても絶対に損はさせませんよ!
2012年8月、今ならば下記よりモニターキャンペーンもありますんので、是非エントリーしてみて下さい。
http://specialized.blueoceans.jp/try-trivent.html