2011年10月14日金曜日

MTB 29er レポート

大径ホイールの特性を活かした走り方、
ライディングパターンに変えること

29と26の違いは、まさにホイールの大径化という物理的な変化であり、走行の変化もその影響を強く受けます。
そのため、ライダーの走り方も(ポジションではなく)、スピードを得る、コントロールする、ことに対応が必要となります。


慣性を利用した運動エネルギーの獲得のために、俊敏な加速が求められる



大径ホイールのメリットである慣性(ホイールが回り続けようとする作用)を利用した運動エネルギー(推進力)を模式的に表すと、このようなイメージになります。
26(青ライン)がホイール回転数に応じ、バイクの推進力である運動エネルギーが等比とします。
29(赤ライン)は、停止時から立ち上がっていく時に、26よりも慣性が弱く回りづらい状態にありますが、回転が上がれが上がるほどに、慣性利用による運動エネルギーは大きくなり、ある一定の回転数を超えると、高いスピードを得やすくなります。高速域でもバイクが跳ねずに路面の細かい凸凹を乗り越え路面接地を一定にしてくれる効果と相まって、 回転が回転を生むかのごとく、より回しやすく、よりそれを持続しやすくなるのです。


これが、ホイール大径化の最大のメリットとも言える特性です。
この特性をメリットして使いこなす乗り方を、ライダーがしなければ、そのメリットを得ることは出来ません。つまり、ゆっくりと走っていては、このメリット、慣性の利用は絵に描いた餅となります。


では、どのように走れば活かせるのか?      
              



慣性利用の活かせる分岐点、しきい値、赤いゾーンまでに素早く、しっかりと加速させることが重要です。
そうすることでオレンジのゾーンの高い運動エネルギーを獲得し、速い巡航というメリットを最大に享受することが出来るのです。
青いゾーンでの低回転でモタモタしてはいけません。
26ならば、頑張れば頑張っただけのスピードになりますが、29ならばしきい値を超えるところまでより頑張って加速させてしまえれば、それの先は、楽に、より高いスピードを得ることが出来るのです。

これを実践するために、コーナの立ち上がり、セクションの通過後など、速度、ホイール回転が落ちたときに、しっかりと加速をさせていきます。つまり、まったりと一定で走るのではなく、より俊敏に、立ち上がりの加速を、回転が上がるまでに、一気に行わなければなりません。
そのためにはフィジカルとしてのペダリングパワー、10~30秒のパワーを高め、何度も繰り返しできる特性を獲得する必要があります。

加速をする際のパワーは、ケイデンスxトルク では、ケイデンスを高めて一気にパワーを高めていくことは言うまでもありません。踏み込み、でモタモタとしていては加速になりません。
トルクで維持しいくよりも、ホイールを回せるように一気にケイデンスを上げてパワーを高めていくスタイルが向いています。

また、加速のための大きなパワーを掛けるにはダンシングが向いています。このダンシングも、29では、接地面の長さによる安定しているので、非常に行いやすいです。オフロードでの26はもとより、舗装路でのロードバイクのダンシング以上に行いやすいです。ホイールが不安定に振られない、切り込まない、直進しようと働くのに加えて、トラクションが非常にかかります。そこで、ボディポジションは、タイヤトラクションを気にせず、後に残さずしっかりとダウンストロークのペダルに乗せられ、高いパワーを掛けることができます。また車体の安定とあいまって、高いパワー発揮の前傾姿勢もしやすくのもダンシングに有利です。このように相乗効果が見込める、ダンシングを積極的に活用していくようしていきます。

上りも全く同様であり、一定回転、速度まで、一気に頑張ってあげてしまうと良いでしょう。そうすると、その後の巡航局面で、同じ努力をしていても、あるいは脚を回しているだけで、楽に高く速度を維持できます。

慣性、勢いを維持できれば、トラクションがかかり、ギャップ走破性の高い、29は上りでも有利だといえます。しかし、 ゆっくりとした一定で、慣性利用に満たない遅い走りの場合は、質量的にも、重く感じてしまうかもしれません。


そして、これらをペダリング、パワー、速度にあった、ギア比の適正化も図るべきで、26よりも軽いギア比はもとより、自分自身によりあったギア比の獲得が必要でしょう。

©UP PLAIN 

下りの勢い、慣性が利用できる上り返しは、まさに、回転が上がった状態で上りに入っていけるので、29のメリットが体感しやすいです。ライダーが加速のためのペダリングパワーをかけていた状態が、自然と生じています。
その回転を殺さぬように、下りでの素早いブレーキのリリースと共に、ダンシングを利用しながら、なるべく回転と速度を維持するように、26よりも長い距離を粘ってあげるようにします。そうすれば、アッという間に上りきれていることでしょう。

これらペダリングセクションの走り方は、ロードレースの走り方と似ています。速度を生かして乗る、路面トラクションを気にしないでパワーを掛けやすいダンシングを多用します。

しかし、MTBにおけるコースのめまぐるしい変化は、上り返し、加速後の高速巡航に到達しても、瞬時にまたギャップ、コーナーで減速、そして、シフトダウンを要求されることが多くあります。そういった短い区間での高速対応には、シフトアップでギア比を合わせてケイデンスを一定に保つことが出来ないので、あるギア比で、ケイデンスを高めて対応する局面があります。その到達ケイデンスは、足が勝手に回るような高回転、100rpmを越えて回すこともあります。アップダウンが連続するようなコースではこういった状況は多くなり、平均ケイデンスが上がります。
26ならば路面抵抗に負けないトルクとパワーの出しやすいケイデンス、70~85rpmを常用していましたが、29では880~100rpmになるようであり、その面でもロードバイクと同様になります。

慣性を活かした走りには、加速性と高いケイデンスが向いていますので、脚を高速回転しつづけるロードバイクと同じクランク長の方が、より走りやすいのでは、と考えています。

ちなみに自分の場合は、身長175cm,股下83cm、サドル高72cm、ロードでは172.5mm、MTBでは175mmを使用しています。。29でも現在は175mmです。ロードよりも常用ケイデンスの低いMTBでは、路面抵抗に負けないトルクを出すために、2,5~5mmほどと僅かに長いクランクを用いることが多いです。しかし、加速のためと、慣性利用で、高ケイデンスになることの多い、29では同一になる可能性を秘めています。
特に小刻みなアップダウン、タイトなコース、加速、減速、の多いXCではその傾向が顕著となるでしょう。逆にマイペース一定で、大きなアップダウン的なコースの王滝のような場合は、その人それぞれのケイデンス域に応じて、従来通りロードよりも長くてもよいと思われます。


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ホイール慣性が仇となる
コーナリング ブレーキング


大径化による回転慣性の増大は、直進時には、重厚速度の向上、そしてバイクの安定という効果をもたらします。
しかし、そのメリットは、コーナーでは、デメリットとなります。コーナリングとは、ライダーの重心を内側に移しバイクを曲がる方向に傾けること、直進で安定しているホイールの”安定を崩し”内外に倒さなければ曲がらないのですが、それに必要な力が直進安定の大きな29の場合は、26のそれよりも大きく必要になります。大径化をすると、バイクが曲がりづらくなるのです。

そのため、コーナー進入では、よりしっかりとバイクを傾ける必要がでてきます。まして29の特性として慣性で高速走行がしやすいのだから、速い速度に対応した素早く大きくコーナリング動作に、瞬間的にクイッと反応してもらわなければ、コーナリングを安心して速く通過することが出来ません。
より強く減速して、曲がらないホイールの速度に合わせるか、あるいは、外に膨らみオーバーランしてしまう、といって可能性が出てきます。

そのコーナリングでのデメリットを解消するには、フレーム&フォークの設計でその特性を打ち消す必要があります。フォークの先端でハンドリングを良くするという手法は歓迎できます。これにより、ハンドリングが機敏な感じがすることが出来ます。しかし、絶対的な曲がりやすさ、傾けやすさは、先端の数mmよりも、全体の長さ、ホイールベースでの影響が大きく、とくに自分を中心とした重心、それを内側に傾けたときにMTB全体がどれだけ着いてくるか、というフロントセンターが支配的に影響します。

フロントセンター(BBから前輪軸までの距離)=ホイールベース-リアセンター(チェーンステー)と見ることが出来ます。
大柄なライダーであれば、長いフロントセンターでも、自分にフロントホイールは近くなるので、曲げやすいかもしれません。しかし小柄なライダーでは、相対的に遠くなりますので、曲げやすいフロントフォークでもそれを遠くにおいて傾けなければならないので、やはり、曲がりづらくなります。フロントセンターが短かく作られた29は小柄な人でも曲がりにくさを、感覚だけではなく、低速~高速域で実際に、物理的に曲がりやすくしてくれます。

ペダルに置いたシューズの先端が、ハンドルを切ったときにホイールと当たらないように最低限のクリアランスは確保してこと、トップチューブは適切なライディングフォームのために長さを確保してあること、これとフロントセンターの両立には、ヘッド角が立っていることも必要なポイントとなります。

そして、何と言っても、ホイールの大きさ、前後の長さが、前後で倍に長くなるわけですから、それをコンパクトにまとめたほうが、スイッチバックや、狭い木と木の間を抜けながら曲がるシングルトラックなど細かい取り回しは絶対的に有利なのは言うまでもないでしょう。

さらに大径化の慣性の強さは、傾けて侵入したコーナー途中でも、ホイール自身が立ち上がり、直進しようとするように働きます。コーナリング中に、バイクが起き上がる挙動を示し、傾きを維持するために、その力を押し返さなければなりません。さもなければ、バイクのコーナリング半径が大きくなり、コーナー途中でアウトに膨らみ始めてしまい減速対応し出口で失速、となりかねません。それに対応してホイール=バイクが立ち上がるとき、ハンドルでその傾きを保持、力を押し返すような動作が生まれます。




図のように、バイクを立ち上がらせる力は、ステムを支点として、ハンドルを起こすように働きますので、テコの原理によりハンドルは幅が広い方が有利になり、立ち上がる力を容易に押し返ししやすくなります。

この釣り合いさえ上手く取れれば、タイヤの接地面が長いというメリットは、コーナリングでも活かされるのでグリップの増大を得て、安定した速いコーナリングも可能となります。

コーナリングの前に必ずしなければならないスピードコントロール=ブレーキング、大径化されたホイールには、ブレーキもまた、大径化、強い制動力が必要になります。
高いスピードでの巡航がされるということは、コーナリングへの進入に際してより大幅な減速をしなければならなくなるということです。またその際にも前へ前へと慣性が働くので、ブレーキにはよりパワーが求められるのです。また、上記コーナリングのコントロールが出来る速度まで調整しやすいこともブレーキにとって大切な要素です。
タイヤのグリップは高いので、制動力が伝わりやすい、のは29のメリットでもあるので、よりストッピングパワーの高く、コントローラブルなブレーキを装備することが望ましくなるでしょう。

下り全般で言えば、慣性と細かなギャップを乗り越え路面を常に追従してくれることで、スピードが容易に上がります。これは29の真骨頂とも言えるメリットです。
しかし、サスペンションは、このメリットを活かし、また重量低減やライディングフォームとの関係で、ショートストロークでバランスさせています。逆に言えば、ロングストロークのサスペンションが採用しづらいとうデメリットが29にはあリます。
そのため、ロングストロークサスペンションでないと、大きなジャンプ、ドロップオフなどではボトムアウトの可能性がある、下り系には26のほうが現状では、有利でしょう。



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高速走行に対応する素早い操作性


ここまでのメリット&デメリットへのライダーの対応として、加速の重要性、コーナリング性能の維持が重要となる。つまり、26のように乗れる29バイクが、より良い走りをライダーに提供してくれます。


これを実現するには、大径化されたホイールをコンパクトにフレームに設置して、ライダーのライディングフォーム、ボディポジションには影響を与えないこと、これを実現するフレーム設計、ディメンションであることが必須です。

加速のためには、軽量性、とくにホイールの軽量化が重要ですが、加えて、ペダリングパワーの伝達と、その出足、反応のために、短いチェーンステーが望ましいです。


そして、コーナリングでも述べたように、短いフロントセンターも大事です。短いチェーンステー+短いフロントセンター=短いホイールベース、これが29バイクを選ぶときの極めて重要なポイントとなります。



それらはカタログで見ることの出来るフレームディメンション(ジオメトリー)と、試乗した時の印象で判断することが出来ます。

クイックにはなりすぎない自然な舵角で、29の立ちやすい特性と相殺していること、軽く気持ち良いハンドリング、シャープな加速を体感できるでしょう。

もし、実現していない場合、重い、怠いハンドリングで29のもつスローな特性を助長し、安定した直進安定性は感じられるものの、加速性でもたつくことがネガティブに感じられてしまうはずです。

大きなホイールが産み出す、安定性のある挙動を、慣性が後押しする高いスピードを、扱いやすくコントロールしてライダーが乗りこなすには、その特性に負けないほどの素早く切れの良い操作性が必要なのです。また、高いスピードでのバイクの挙動を安定させるため、高いコーナリングスピードに応じて大きく傾くためには、やはりハンドルが広いことも有利になります。



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大径化メリットを活かしデメリットを抑え、
ライダーの狙い通りに乗りこなしやすい29

ホイール大径化の持つメリットを理解して、それを活かすためのフレームディメンションにすることが必要ですが、同時にライダーが26バイクと変わらずに、基本通り中立で適切なフォームで乗車できることもまた重要です。
ホイールが大きくなる以上、バイク全体、とりわけフレームが大きくなることは仕方がない、ということで設計されていていると、大柄なライダーならば乗りこなせる、長いホイールベース、高いハンドル位置となり、小柄なライダーには乗りづらいものがあります。
BBハイトが低く、それでも相対的にハンドル位置を低く出来るように、短いヘッドチューブ、そして適切なトップチューブ長、更に小柄な方には足つき性も大事なポイントとなります。


サスペンションストロークは、ホイール+タイヤで40mmくらい高い位置にフォークのクラウンのを上げ、ひいてはハンドル位置を高くしてしまうので、100mmフォークから10~20mm短いストロークにし、さらにヘッドチューブ長も30mm程度、26よりも短いことが望ましいといえます。

ホイールは直径の大きなタイヤ、リム、そしてスポークも長くなるのでその分の質量が増え、同じグレードならば重くなりますし、フレームも、チェーンステーと、フォークの肩下は長くする必要があるので、それだけ重くなります。
ですから、いかにこれを軽く仕上げられるかということもデメリット相殺に考えなければなりません。


大径ホイールということが走りに多大な影響を及ぼしますでの、その物理的な影響はとても大きく、軽量で高性能ホイールは、そのまま高性能な走りに直結します。
加速性にとって軽さは重要であり、重いホイールだと加速、出足が鈍く重い走りになります。

ホイールの適度な硬さもコーナリングに重要です。スポークが長いのでたわみ易いので硬さが重要となりますが、計算されたたわみも活かして路面追従性を上げるというのもホイールの善し悪しを決める要素になり得ます。


あわせてタイヤ性能も重要です。まずタイヤそれぞれの性能もさることながら、26インチと29インチという違いからタイヤに求められる性能に大きな違いがあります。
タイヤの接地面が立てに長くなることで得られるトラクションアップによって、ノブの低いタイヤでも、接地面積により摩擦、グリップを稼ぐことができます。路面状況に応じた26インチとの比較では、29インチはひとつコンディションがよいレンジのタイヤを使うことが出来ます。
ノブの低いタイヤは、29インチのもつ慣性が大きくなる効果と相乗効果で、高速度域での巡航を可能とします。
そして、ホイールに対して相対的に低くなるライダーの重心位置はタイヤの接地増大による安定性と相まって、ダンシングがロードバイクと同じような感覚でスムーズに行えます。これによりノブの低いタイヤの転がり性能が更に活きて、高い加速性を持つことも出来ます。
これらの特性を理解して… とりわけ接地面積の増大という全てを好転させる大きなメリットを享受するためには、タイヤの低圧使用が前提となります。
エアボリュームと耐パンク性が29インチタイヤに求められる基本性能となり、次に低いノブでグリップを稼げるパターンとなります。そして、タイヤ(ホイールもですが)が大きくなることで重さが増すというデメリットもありますので、なるべく軽量なタイヤを選びたくもなります。



ギア比は26よりも軽いギアの組み合わせになっていることが26のところ、29ならば“38x24”というように小さいチェーンリングを組み合わせる必要があります。これにより、絶対的なローギアの確保や、アウターで走れるコース箇所の増加、そして加速に適したギアを選びやすくなり、ホイールの大径化による重すぎるギア、になることを防ぐことが出来ます。
このように、大径化されたホイールのメリットをいかしてデメリットを打ち消すためには、機材の各部に渡る設計とセッティング煮詰め直しと、ライダーの走りのマネジメントを変えてる必要がありますが、
その見返りに高いスピードと安定性を得ることが出来ます。レースやイベント参加を考えるならば、これ以上の優位性はありません。ぜひ、ここまでの要素、加速と俊敏な操作性重視のコンパクトな29バイクを自信を持って選んで欲しいと思います。

また、ツーリング的にゆっくりとマイペースで走ったり、一 般的なエントリーレベルのライダーには、高いスピードということは求めないかもしれませんが、29バイクのもつ、ギャップ走破、登りのトラクション、穏やかなハンドリング、これらによりコントロールを失いづらく、バイクに安定して乗り続けやすい、という観点からオススメできます。ホイールベースが大きく安定志向のバイクでしたら、とてもマッチするはずです。

いずれもカタログでチェックしてみて、そして実際の試乗の機会に体感をしてみてください。




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MTB富士サマーキャンプ


とても楽しいMTBイベントでした、
女子力アップした皆さんも多く来てくださいましたし、
シングルスピードな皆さんの明らかにそれと分かるファンキーさ、
かと思えばエリートクラスの本格派も走るという、
誰が出ても楽しめてしまう、そんなイベントでした。
しかし、自分が一番楽しんでしまった、という自負があります。


それはこのニューバイク、2012スタンプジャンパーKTエキスパートカーボン29
のシェイクダウンだからです!


その走りは、乗りやすい、速い、楽しい! 


8Hエンデューロでイベントinイベントをやったりしながらでしたが、走る時たびにワクワクしましたよ。


速く走る楽しさを十二分に感じさせてくれる、極めてレーシーなバイクなのに、
とにかく乗りやすい!
29バイクにある、ホイールベースが長くダルな印象、ハンドルポジションが
合わないなどということもなく、プロ現役時代と同じく、Lサイズのバイクに乗っても、扱い易いことこの上なし。


またレースでたい!と思わせるほどの魅力を持ったバイクです。



2011年10月12日水曜日

S-Works Turbo

富士チャレ200でターボを使用、と言うとクルマみたいですが、タイヤの話です。
スペシャライズドのロードWOタイヤ、S-Works Turboを愛車VENGEに履いての感想です。


「コンペティティブロードライダーが必要とする“スピードが出て軽量でタフなタイヤ”という条件にぴったり合うのがTurbo。転がり抵抗が極めて小さく、コーナリング時には卓越したトラクションを提供。楽に登れて速く下れ、アグレッシブにコーナーを曲がれるタイヤ。」


と言うコンセプト通り、極めて軽い走行感が印象的です。
23Cを空気圧7.8で使いましたが、、細い21Cに8気圧以上にカンカンにいれて極めてスムーズで非常に良い路面を走っているかのようでした。
もちろん圧を高すぎないようにして使っても腰砕けはありませんし、逆に嫌な硬さも気になりません。
そして、コーナリングも非常にグリップがつかみやすく、倒しこみ初めからコーナー奥のフルバンクまで安心して傾きに身体を預けることができます。

重さも軽く仕上がっていて、WOでレースにはもってこいかも知れません。
雨ではまだ使っていないのですが、また折を見て雨中走行後、晴れとの印象の違いを伝えたいですね。
ともあれ、最近のスペシャライズドタイヤは開発スタッフとプロセスが一新されて、またひとつ上の段階に達していると思います。

軽量性、転がり抵抗の低減、高速回転、
グリップ性の向上、コーナリング性能の向上、トラクション性能向上、最大限の安定性
長寿命、耐久性向上、
徹底的なテストにより、最適の設計を実現

これらタイヤ・テックにより、用途に合わせたタイヤに求められる性能をバランスさせて作られています。


タイヤ・テック

是非、皆さんにもお試ししてほしいです!




2011年5月30日月曜日

Rockhopper SL Comp 29

2011年5月の王滝は格好の?シビアコンディション予報。
雨、寒さ、泥、砂利、が容赦なく身体やバイクにダメージを与えます。
市販ベースのバイクの性能を自ら検証するには最適です。


このRockhopper Comp 29er Intをベースに各種自分好みのカスタムをして乗ります。
といって、メインフレームとサスペンションの性能をしっかりと身を持って確認したいと思います。

ペダルはもちろん、お気に入りのクランクブラザーズ New エッグビーターです。
SSJの激しいダンシングでもガッチリとしてパワーを伝えつつも、
最高に軽い重量は高速回転でのペダリングに貢献してくれました。


もう少し細部を詰めていきますが、だいたいこのような感じになります。
力を注いだポイントはカラーコディネートです!
フレームカラーに合わせて、ブラックxゴールドxホワイトで決めてみました。

タイヤは、雨予報なので、セミスリックのS-WORKS RENEGADEではなく、SW FAST TRAK LKをチョイスしてグリップのマージンを稼ぎます。
120mmという長めのステムをつけていますが、ハンドリングは短いホイールベースとヘッド角によってポジティブにキレがあります!
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王滝のリザルトが出ました。区間タイムなどの詳細付きです。




第2~3区間の落ち込みが見られますが、パンクやサドル位置のズレなどがあったのもこの区間なので、内容と一致しています。
特筆すべきは、後半、第3~ゴールまでの区間です。登りではペースが落ち込んでいたのは、POLARデータで分かっていましたが、それでも区間7位でした。これは最後ゴールまでダウンヒルセクションでの挽回がかなり効いていると推測されます。
これんひ寄与しているのがバイクの性能とりわけ、”コントロール性”と”速度の伸び”の良さでしょう。

そのバイクは、こちらのロックホッパー COMP SL 29です。



写真の状態は王滝スペシャルになっています。
ブレーキ周り、駆動系、ポジションパーツといった変更です。

基本性能のなかで、特筆すべきは、そのコントロール性の高さです。バイクのジオメトリーをいろ色と見比べてみてもらうと判るとと思いますが、SPECIALIZEDの29erはフロントセンターとチェーンステイを可能なかぎり短縮して、ホイールベースが26並にコンパクトに設計されています。これにより、ビッグホイールがもたらす走破性と速度の乗り、そしてそれに起因するバイクの安定性を活かしながら、左右、上下にバイクをコントロールをとてもしやすく、乗りやすい29erに仕上がっています。

この設計の妙が普及帯であるロックホッパーでも生きていて、下り区間速度に寄与しています。実際に走っていると、気持ちの良い加速感と、高速でのコーナーリング、安定しつつ的確な旋回性を確かに感じました。

下りだけに、車重は感じませんでしたが、さすがに登りは、正直、S-Worksと比べると重いです、が、それは価格差に現れています。最高性能を求めるならば、S-Worksがベストですが、基本性の高さを得るのであれば、このロックホッパーは価格以上のものがフレーム&フォークというメイン部分に奢られています。

アルミフレームの素材はM4という、自分が全日本チャンピオンを初めて獲った2000年のS-Worksに採用されていた素材であり、今乗ってもその良さを感じます。重さはカーボン全盛の今やメリットは感じづらいのですが、路面からの衝撃吸収や、路面の追従、グリップの粘りが硬いというイメージのアルミフレームでも、設計と加工技術の向上もあり、久しぶりに長時間ラフロードで乗っても、かなり好印象でした。

こう行ったメイン部分にコストが掛けられている分、今回のように、自分のライディング、そのスピード域などに合わせた、ブレーキ&駆動系をカスタムしてあげれば、そのコントロール性はよりい生きてきますし、ホイールをアップグレードしてあげたら、その走りは急進的に向上することでしょう。

ロードバイクに乗り慣れて、MTBとしてははじめての一台として、乗りこなしに合わせて発展できる29er としてとてもおすすめできるバイクですよ!

自分もカスタムベースに欲しいくらいです。


その素性の良さは、全米シングルスピード選手権にて、このロックホッパーSL29のカスタムバイクが優勝を飾ったことでも分かります。気持ちの良いトレイル走行シーンと合わせてこの動画をぜひご覧ください。


乗りたい!気分が高まるバイクです。

2011年5月14日土曜日

Purist WaterGate Bottle

ボトルに拘るSPECIALIZEDの新型ボトルは使い込んでいくと、ドンドンその良さが際立ってきます。

シルバーフィニッシュなのに、側面の一部を位に保ち内容量が一目で視認できるようになっています。

そして、ボトルキャップの口の部分もなんと、取り外し可能で、これにより細部まで綺麗に洗えます。
ボトルの内面はナノガラス処理なので、匂いや色がつかないようになっていますし、注ぎ口が広いので、中も洗うのが楽です。
細菌の繁殖をとことんまで防げるように出来ています、正に”純粋主義者”ですね。
これらのメリットは、普段使いはもうこのボトル以外にはありえないくらいですよ。

ボトルケージに付けるとこんな感じです。
MTB用の”ZEE Cage”ジーケージに収めていますが、これはサイドエントリータイプで、縦にボトルを抜き差しするのではなく、横に抜くようにしたり、入れたり出来ます。フロント三角の小さいMTBや、小柄の方のロードバイクにもマッチして、女性には特におすすめできますね。
横から、ということで、左右どちらの手で抜き差しするかで、右用、左用とありますので、お店で確認をしてみることをオススメしますが、こちらもピュアリストと合わせて、これからの水分摂取が重要になる季節を迎えて、強烈にオススメします!


2011年4月21日木曜日

Roubaix Proタイヤ


新作タイヤである NewRoubaix Proタイヤ。
エンデュランスロードバイクである、Roubaixと同じコンセプト、
「Smoother is Faster」スムーズに、なめらかに走ることが速いってこと!
という、コンセプトを具現化されたタイヤです。

700x23/25というサイズ表記が実はこのタイヤの走りの性能を高めているポイントだったりします。

センタースリックで直線のペダリング時には軽い走りを、軽く倒しこんで接地する面には排水や荒れた路面のグリップのためのトレッドパターンが刻まれています。安心して、いつでも、どこでも走れますね。

そして、タイヤサイドには ”T.W.I”と表示されていてリンクしたセンタートレッドには穴が?!
これは、トレッドウエアインジケーターというもので、別名スリップサインといいます。タイヤの磨耗具合と交換時期を目視でわかるようにしてくれる、自動車タイヤ、オートバイタイヤでは標準装備なものです。走行距離によってタイヤの摩耗が進むに連れ、トレッドがすり減ることで、グリップが失われ滑りやすく、またパンクなどのリスクも増えますので、安全のためにタイヤ交換時期を知らせてくれるのです。トレッドがすり減って、この穴状のインジケーターが完全になくなったら、新しいタイヤへの交換時期です。
ロングライドを愛する人や、自転車通勤など、長距離、長時間、多頻度、乗る人にはうってつけのタイヤですね。

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バイクはセクターエリートに乗りました。
去年京都まで行ったりしてロングライドに適しているのですが、都内ライド、ストアや打合せなどにも乗っていくことも多く、ストップ&ゴーの際の安定感もあり、バイクコントロールがしやすいです。
集団走行でのトリッキーな動きにはやはりレーサーですが、ソロライドを志向する方にはピッタリですよ。



そしてこのバイクに合わせたタイヤは、Roubaix Pro(ルーベプロ)です。



センタートレッドにT.W.Iが明確に視認できますね。ダートも走ったりしたので、タイヤに泥が付いているのはご愛嬌です。

さて、オンロードを乗った感想は、一言で言うと ”チューブラータイヤの乗り味”です!

走りが軽くて乗り心地が良い!ということなのです。

従来のルーベタイヤもこの乗り味を狙っていたのでしょう、確かに似た傾向にありましたが、25Cのエアボリュームよりもトレッドのゴムの厚さを感じてしまいました。そして、その変形か摩擦抵抗かクッション性はあるけど軽快感はやや乏しかったです、安定志向のタイヤとしては良かったのですが。


このニュールーベプロは、全てがオールニューで、ケーシング、耐パンクベルト、トレッドと一新されて、重量が軽く、ケーシングがよりしなやかになったことで25Cのエアボリュームを活かした低転がり抵抗を獲得しています。



ちょっとショッキングな比較表なので、小さく載せておきます、興味のある方のみクリックしてご確認してください。。。

走りはWOレースタイヤ同様に軽く、そしてエアボリュームとケーシングのと耐パンクベルトの改良によりエアボユームのメリットを十分に享受できるようなり、しなやかに路面の衝撃を吸収してくれる、豊かな快適性があります。

そして、トレッドは23CCなので、ハンドリングや切り返しは軽快さを保っています。

そう、これらのメリットはチューブラータイヤのものです。
ゆえに、このニュールーベプロは ”チューブラータイヤの乗り味”を得ているのです。


詳しくはこちらのリンクにあるPDFに詳細(英語)が解説されています。


この感触なら、レースバイクのターマックに履いても良いかもと思いました。
とくに、レースバイクで、ロングライドをする方には、きっとベストマッチでしょう!



2011年4月19日火曜日

Camber Elite 26&29

SPECIALIZEDのフルサスペンションMTBのなかで入門機的なラインナップの「キャンバー」。
そのなかで、Camber Elite 29er と Camber Elite をたっぷりと乗ってみての感想などを。


キャンバーエリート29erは、野田チャリティ3Hエンデューロでレースペースで思いっきり走ったり、
トレイルライドでも乗りました。


キャンバーエリート 26インチホイールモデルは、冬のトレイルでこれでもかと乗りました。
両方に共通するキャンバーの特徴は、ズバリ 扱いやすさ! にあります。

トレイルでの落ち着いて安定した走りも、レースペースでの速くクイックな走りでも、左右、上下、前後のボディアクションについてきてくれる感じです。
サスペンスストロークも26インチは120mm、29インチは100mmとそれぞれオールラウンドに走る上で過不足なのないもので、ストロークやホイールベースなどの長さを持て余すことなく、思うがままにバイクを扱いきれます。

重量バランスの良さも、スタンプジャンパーやエピックと同様に、バイクの中心に寄せているように設計されているので、自分自身のアクションに対しての、バイクの反応がよく、挙動がとても滑らかで、思ったとおりの操作感が得られます。

ですから、始めて間もない方が、バイクの基本的な乗り方を身につけていくことを、ハードテールほど難しくないように、学びやすいと言えますし、ある程度熟練のライダーが乗っても、その素直な操作感にはある種の気落ち良さも感じてもらえると思います。

その上で、“26”と“29”のホイール特性がそれぞれに表れていて、個性の違ったバイクに仕上がっています。

ホイール径の違いによる差はいろいろある中で、ギャップの乗り越えはサスペンションバランスで、どちらも良好ですし、ホイールベースなどディメンジョンによる操作感やポジションの違いは余り気になりません。
しかし、ハンドリングはかなり違いまして、“26”はスッとコーナーでリーンをしていき、そのまま、それこそ倒れこむまで、抵抗なく、自分の狙った倒しこみが気持良く出来ます。






“29”はフロントまわりの設計の良さで、倒しこみのキッカケは同様、素直な感じですが、ある程度リーンしていくと、そこからは倒れこまないような感じで、それよりも立ち上がろうとバランスしてくるような感じがします。ともすると、切れこんでフロントが取られて、転倒しそうな時でも、バイクがそれを防いでくれるような安定感をコーナーでも感じることが出来ます。
また、加速性能と、巡航性能はホイール径の差が直接的にあらわれれていて、“26”のほうが速度をより乗せやすく、“29”のほうが速度に乗りさえすれば、その維持の中で、トルクを抜いても速度が維持できる感じがします。

クイックな“26”、スタビリティの“29”といえるでしょう。



MTB最初の一台としてオススメなキャンバー、
そのなかで、
より積極的な操作を楽しみたい人には“26”を、
より安定した走りを楽しみたい人には“29”を、
というチョイスがイイと思います。